佐々木隆之 西日本旅客鉄道(JR西日本)社長--当社と世の中の倫理観に大きなギャップがあった
自治体によっても異なりますが、対応策としては問題提起をしようと思っています。当社のバス事業を使い、たとえば鉄道と同じ便数走らせ、料金も鉄道と一緒にする。そんな提案をしていこうと思います。やはり、合理的な判断の中で鉄道の必要性について議論していきたい。
--事故から5年。来月25日にはどんな気持ちで臨まれますか。
ご遺族様にはむしろ、これまで以上に悲しみが募り、苦しんでいる方もいらっしゃるかもしれない。そんな思いで対応することが絶対に必要です。5年は節目ですが、これでご遺族様の気持ちが少し軽くなるというようなことはないと、強く自覚しておかなければなりません。
(聞き手:鈴木雅幸週刊東洋経済編集長、大坂直樹同副編集長 撮影:今井康一 =週刊東洋経済2010年3月20日号)
ささき・たかゆき
1970年一橋大学経済学部卒業、同年日本国有鉄道入社。87年国鉄の分割民営化で西日本旅客鉄道近畿圏運行本部総務部長、95年取締役財務部長、2002年ジェイアール西日本デイリーサービスネット社長、07年西日本旅客鉄道副社長、09年8月より現職。
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