佐々木隆之 西日本旅客鉄道(JR西日本)社長--当社と世の中の倫理観に大きなギャップがあった

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--福知山線事故やコンプライアンス事件も、引き起こした社内体質の責任の一端は、井手正敬元相談役にあるとの指摘も聞かれますが。

井手は、広い意味での経営責任は当然負っていると思いますが、事故の直接的な責任者ではないと思います。ただ、ご遺族様や被害を受けられた方々の前でお詫びをすることは、私は当然のことだと思いますが、まだ実現しておりません。

これはご遺族様からも強い要請ですし、社員や役員の間でも、出てほしいという思いは強いものがあります。したがって、これからもご説明会等への出席要請を続けていきます。

--なぜ、井手元相談役はご遺族の前に出てこられないのですか。

昨年12月に、副社長らとともに1時間半ばかり井手と話をして、「ぜひご説明会に出てください」と伝えたのですが、返ってきた答えは、いや、俺は出ない、俺が一人悪者になっておけばいいのだ、みたいな感じで、出ない理由をはっきりと話してもらえなかった。

--相談役を降りたことで責任をとられたと認識しているのでは。

この前も、責任をとって引いたと話していました。ただ私は、それも一つですが、やはりご遺族様の前に出て、きちんと自分の考えを自らの信念に基づいて発言し、謝罪すべきは謝罪することが必要だと申し上げたのですが……。

■自由にモノが言える社内環境をつくらないと危険

--JR西日本を「自由にモノが言える会社にしたい」とのことですが、社内的にモノが言えない体質はカリスマ的な元相談役の存在が大きかったのではないですか。

井手は非常に長く経営の中枢におりましたから、そういう面で井手の影響がこの風土に関係をしていないことはないと思います。しかし、井手だけの問題だったのかとなると、私はそうではないと思います。

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