佐々木隆之 西日本旅客鉄道(JR西日本)社長--当社と世の中の倫理観に大きなギャップがあった

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 つまり、現場情報が経営情報なんです。経営にとってまさしく必要な情報ですから、それがちゃんと上がってくる仕組みをつくらないと、会社としての計画が、非常に根拠に乏しい、現実感もないものに陥ってしまうかもしれない。だから、上司と部下、社長と他の役員間で、自由にモノが言えることが大切。逆に言うと、そのような環境をつくらないと危ないという感じがします。

--新設した企業再生推進本部は、当初から1年限りの組織としています。業績悪化による企業再生とは意味が違うので、スピード感を持って取り組む意味は薄いのでは。

確かに、ご遺族様との関係でいけば、われわれとして言葉ではなくて行動を約束し、それを実行することによって、われわれの気持ちというか取り組みを受け取っていただくことにしようと思っています。それは、おそらく1年では済まない話だと思います。継続的に行う話です。

それから、企業風土の問題も長年積み上がってきた話ですから、1年ですっかり自由にモノが言えるようには多分ならないと思う。ただ、少なくとも、1年間で向かうべき方向、それを実現するための方策については固め、われわれが目指す方向に会社全体が進んでいることを、そこで確認をする。そこぐらいまでを1年間でやりたいと思っています。

--安全対策は何よりも重要だと思いますが、一方で企業として競争にさらされるわけですね。利用客の利便性向上と安全対策のバランスをどうとられていくのですか。

安全基本計画の中で、具体的な設備投資や修繕を完成させる工事計画については、会社の経営がどんな状態になろうとも達成しなければいけない。これはご利用者のためでもありますし、当社の信頼回復のためでもあります。したがって、安全というものは、すべての大前提として存在すると思っております。

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