「存在しない国番号」詐欺電話、驚きの巧妙手口 詐欺電話対策会社に直撃、その手口を聞く

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突然の国際電話。しかも存在しない国番号。詐欺電話の一種だが、防ぐ方法はあるのか(写真・Graphs /PIXTA)

突然、知らない番号から電話がかかってくる。不動産情報サービスのアットホーム株式会社が2019年に18~30歳の男女に対し行った調査によると、81.7%の人が「知らない番号からの電話はすぐには出ない」としたことが明らかになった。そのうち5割近くが「番号を調べてからかけ直す」と回答している。

この調査結果からは、若者がコミュニティー外からの電話に対して警戒心を抱いていることが感じられるが、その対応は正解かもしれない。現在、金銭や個人情報の取得を目的とした詐欺電話が急増し、その手口も多様化しているのだ。その中で最近、特に注目されたのが「存在しない国番号」からの電話だ。詐欺犯はどうやって、そして何のために「存在しない国番号」から電話をかけてくるのだろうか。

存在しない国番号からの電話が急増

国や地域をまたいで電話をかける際には、「国際電話番号(国番号)」が用いられている。日本なら「+81」、アメリカなら「+1」だ。2019年頃からSNSで存在しない国番号からの日本への着信が報告され始めた。そして2020年9月に急増し、大きな話題となった。その際に報告された番号は「+83」「+422」など、どの国や地域にも割り振られていない番号である。ニュースを通じて注意喚起はされているが、10月に入っても存在しない国番号からの着信は報告され続けている。

その存在しない国番号からの電話を取ると、「中国語のアナウンス」が流れるという。中国大使館や公安を名乗り、留守番電話に折り返しの連絡を要求するメッセージを残すケースが多い。この詐欺の手法は中国の公的機関を装い何かしらの理由をつけて、ATMから現金を振り込ませるというもの。秋田県では「武漢にマスクを送ったのは犯罪」などとして、400万円以上を振り込ませたという事件が発生したことが明らかになっている。

メッセージが中国語であり中国大使館等の中国の機関を名乗っていることから、日本在住の中国人を狙った詐欺電話であることは間違いない。中国国内では、数年前から同様の「存在しない国番号」からの電話に関するトラブルが報告されている。

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沢井 メグ ジャーナリスト

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さわいめぐ / Megu Sawai

大阪教育大学卒。上海・同済大学に留学、学校法人で中国語通訳・翻訳、2010年上海万博日本館での勤務を経てライター / 編集者となる。2020年に独立。東洋経済オンラインで台湾の経済誌『今周刊』の翻訳を行うほか、中国・台湾エンタメや文化、時事ニュースなどを中心に多数執筆、翻訳。イラスト制作も行う。また自身の地方移住や双子育児の経験を元にしたコラムにも取り組む。 主な訳書にルアン・グアンミン著『用九商店』、毎日青菜著『DAY OFF』、『TAIWAN EYES GUIDE FOR台湾文創』翻訳パート(共にトゥーヴァージンズ刊)。Twitterアカウント @Megmi381 / Instagramアカウント @megmi381

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