1880万円貸した男が語る「安易な借金で失う物」 「人に金銭を貸すメリット」はあまりに少ない

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ケース4:貸した額100万円→回収額100万円

友人が保険適用外の手術を受けることとなり、さすがにそれは……とばかりに貸す。約1年後に全額戻ってきた。現在も関係は良好。

ケース5:貸した額40万円→回収額40万円

同棲相手のDV被害から逃げる知人に、引っ越し代として当面1カ月暮らすために必要な40万円を貸す。毎月2万円ずつ返してもらうことを約束し、無事20カ月で完済。現在でも関係は良好である。ちなみに同棲相手の男性は反省し、その後2人は結婚した。

「総額820万円を失った」2つのケース

そして、以下の2つが「全額回収できなかったケース」である。

ケース6:貸した額750万円→回収額0円

1990年代後半、株式投資が好調だった頃の話。「元本は保証する」と友人のファンドマネジャーから出資を求められる。そこまで言うならと思い、「貸した金」という名目で借用書まで取り交わしたうえで750万円を預けることに。

ところが、2000年のITバブル崩壊で彼はスッカラカンに。投資にリスクはつきものと自分を納得させ、借用書も不問にし返済は求めなかった。のちに別件で彼には不義理を感じたため縁を切る。

ケース7:貸した額140万円→回収額70万円

なじみにしていた飲食店の経営者から「家賃が払えない。このままでは店を畳むしかない」と言われ、「自分の居場所がなくなるのは嫌だな」と思い3回に分けて合計140万円を貸す。

最初に貸した70万円は返ってきたが、以降は戻らず。さらに100万円の借金を依頼されたため、これを機に縁を切ることに。

この飲食店の一件以降は借金の依頼がきても、「自分は人に金を貸さないのが私のポリシー」と伝えるようにしている。昨年も会社の経営が火の車だという経営者の知人から500万円の借金を申し込まれたが、「これが私のポリシーなので……」の一点張りで断った。

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