温泉地でワーケーション、仕事できるか試した

筆者が実証実験に参加、場所は和歌山県白浜

和室タイプのワーキングスペース。白浜らしい風景を前に仕事はできるのか(筆者撮影)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、交通機関を使って会社に行って仕事をするというこれまでの当たり前の仕事スタイルが一気に変わった。突如として登場した「テレワーク」という単語に困惑しつつも、場所の制約を受けずに仕事をするというスタイルが徐々に定着しつつある。その一方で、テレワークを発展させた新たな働き方が提唱されている。

その一つが「ワーケーション」だ。仕事の「ワーク」と休暇の「バケーション」を組み合わせた造語で、観光地で働きながら、旅行も楽しむというものだ。WEB環境と声を出してオンライン会議ができるスペースがあれば、どこでも働くことは可能だ。

JR西日本が鉄道と組み合わせたプランを開発

ワーケーションを行う場合、必然的に目的地までの移動が伴う。そこで、JR西日本グループのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるJR西日本イノベーションズが、鉄道とワーケーションを組み合わせたプランを開発した。

「これまでは通勤需要で鉄道をご利用いただける一定の固定層があったが、これからは鉄道をご利用いただくきっかけを鉄道会社自らが作っていかなくてはならない」。そう話すのは同社取締役の奥野誠氏だ。同社は定額料金で一定回数の住み放題のサブスクリプションサービスを提供するアドレスとKabuK Style(カブクスタイル)に出資。加えて、両社が提携している施設への移動手段として、JR西日本が割安なきっぷを販売するという実証実験を行っている。そこで、今回、この実証実験に参加し、ワーケーションでどのくらい仕事ができるかを自ら試してみた。

目指すのは和歌山県白浜だ。新大阪駅でこの実証実験用に発売されている「JR西×サブスク☆片道きっぷ」を使用して特急「くろしお」に乗り込む。このきっぷはJR西日本が提供するサブスクで、月額使用料1万円で月に2回まで大阪市内と白浜を往復できる。片道2500円。自由席利用とはいえ、通常の5170円に比べれば実に半額だ。

「ワーケーションをしようにも交通費が高くついてしまうのでは常用性に欠けてしまう。定期列車の有効活用の一環でもある」(奥野氏)

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