三洋のプリンスが注ぐ住宅設備革命“大河の一滴”《中国を攻める》
潮田会長が描く住生活Gの青写真は「国内2兆円、海外1兆円の売り上げ規模を持つメーカー」。09年3月期の同社の海外売上高は100億円強にとどまり、その道のりは決して平坦ではない。
それでも井植氏は「CEOが1兆円と言ったのならば、それはビジョンではなくミッション」と言い切る。沿海部での第1戦では後れを取ったが、より大きな市場が広がる内陸部はアメスタの販売網を得た、これからが勝負。一方で、所得の上昇に応じて内装付き住宅の比率が高まる沿海部では工務店ルートでのハイエンド品拡販も同時進行させる。
井植氏という“一滴の水”が住生活Gにいかなる変化をもたらし、果ては世界の住宅産業を変える奔流となりうるか。中国市場は間違いなく、その試金石となる。
(猪澤顕明 撮影:尾形文繁、吉野純治 =週刊東洋経済2010年2月27日号)
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