2代前の山手線「205系」、武蔵野線でも引退目前

武蔵野線の205系に乗るのは今が最後の機会

JR東日本の205系としては最古参となるクハ205-5を連結したケヨM20編成。現在武蔵野線の205系はM20編成とM17編成が残っている(筆者撮影)

武蔵野線でながらく活躍してきた通勤車両205系の引退が目前となった。中央・総武線の209系500番代、E231系0番代・900番代が京葉車両センター(ケヨ)に転入して205系の置き換えが進み、現在稼働している205系はケヨM17編成とケヨM20編成の8両編成2本のみとなっている。そこで、引退間近のM17編成・M20編成の特徴をまとめてみた。

JR東日本では最後となる元山手線用先頭車

205系は国鉄時代末期の1985年に登場し、山手線用の10両編成と京阪神区間向けの7両編成を製造した。国鉄分割民営化後もJR東日本が0番代・500番代を、JR西日本が1000番代を製造している。

現在、武蔵野線で運用しているM17編成の先頭車クハ205-10・クハ204-10、M20編成の先頭車クハ205-5・クハ204-5は、いずれも国鉄時代に山手線用として製造された車両で、JRに現存する205系の中では最古参となる。

M17編成の先頭車クハ205-10。国鉄時代に山手線用として製造された車両だ。国鉄時代の製造された車両と、山手線用車両は客用ドアの窓が小さいのが特徴だ(筆者撮影)

205系の前面デザインは、201系譲りの左右非対称窓をベースに腰部左右に配置された前照灯と、その周囲の飾り帯が特徴だ。また国鉄時代に製造された車両とJR東日本が山手線用に製造した4ドア車は乗降ドアの窓が小さいのも外観上の特徴となっている。

武蔵野線からM17編成とM20編成が引退すると、元山手線用先頭車は首都圏から姿を消すことになる。なお、元山手線用先頭車は富士急行に譲渡されているため、今後も見ることは可能だ。また、国鉄時代に製造された先頭車としてはJR西日本奈良線で活躍している。そのほか、JR東日本が製造した元埼京線用の、客用ドアの窓が大きなタイプの先頭車は宇都宮線と富士急行に残っている。

武蔵野線M17編成・M20編成の電動車はVVVFインバータ制御方式の5000番代となっているのが、最大の特徴となっている。

205系のVVVFインバータ車と聞いて不思議に思った人もいるかもしれない。というのも、元々205系は界磁添加励磁制御方式を採用した車両である。

1988年から武蔵野線の一部列車が京葉線に乗り入れているが、京葉線の地下区間に急勾配があり、界磁添加励磁制御方式のままでは電動車の比率を高くする必要があった。そのため武蔵野線用に新造した205系は6M2Tの強力編成としている。

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