圧倒的に強烈な「デマ」流すトランプ信者の正体

悪魔グループの存在主張するQアノンとは何か

トランプ氏も自ら流布しているデマのネタ元はどこなのか(写真:REUTERS/Leah Millis)

トランプ大統領は8月31日夜、FOXニュースの司会者ローラ・イングラム氏との幅広いテーマにわたるインタビューで、アメリカ各地で噴出する抗議行動に関する陰謀論を多数拡散した。これらの主張の多くは根拠のないもので、ここ何カ月とネット上で渦巻いていた作り話がもとになっている。

本稿では、トランプ氏が広めた根も葉もない3つの陰謀論と、その出どころを紹介しよう。

黒ずくめの集団が共和党大会をぶち壊す

その1.「ならず者を満載した」飛行機が共和党大会に向けて飛び立った

イングラム氏とのインタビューで、トランプ氏はこう主張した。「今週末、ある都市から飛行機が飛び立った。機内はそろいの黒っぽい服、黒い服、あれやこれやの装備を身につけたならず者でほぼ満席だった」。

共和党大会をぶち壊すために、これらの人々が首都ワシントンに向かった、というのだ。

トランプ氏の説明に合致する飛行機の運航履歴は存在しない。一方で、同氏の主張は6月にネット上に現れたデマと似ている。それは「アンティファ」と呼ばれる反ファシズムのゆるやかな活動家集団が、地域の平和を破壊する目的で各地に送り込まれている、というもの。こうした根拠のないうわさのせいで、さまざまな都市や町に不安が広がっていた。

6月1日、アイダホ州エメットの男性がフェイスブックにこんな投稿を行っている。「街中や住宅地を狙った攻撃に備えてくれ。シアトル発の飛行機から、少なくとも12人ほどの男たちが(アイダホ州)ボイシに降り立った。全身黒ずくめだ」。この男性はこう主張した。「1人の腕には『アンティファ・アメリカ』という入れ墨があった」。投稿は4000回近くシェア(共有)された。

これと同じ日、地元の保安官事務所は、このうわさには信じるだけの根拠がない、という声明を出した。「ペイエット郡保安官事務所には、アンティファがペイエット郡に入ったという報告は上がってきていない。

また、そのような事実も確認されていない」「アンティファなどの組織について、ペイエット郡保安官事務所が市民に具体的な警告を発するような状況にはない」。しかし、こちらはフェイスブックで716回しか共有されなかった。

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