「関西独立リーグ」をご存じだろうか。日本のプロ野球独立リーグの1つだ。
このリーグは、四国アイランドリーグPlus(以下、四国)、ルートインBCリーグ(以下、BC)とともに元西武、オリックスの石毛宏典氏が設立に関与した。その点では“3兄弟”といえるが、関西独立リーグは長く迷走を続けてきた。
迷走から始まった関西独立リーグ
2009年春、筆者は“初代”関西独立リーグの初年度開幕戦のチケットを購入するために、大阪・心斎橋にあった連盟事務所を訪れた。オープニングイベントなどの打ち合わせに忙しそうで、受付で10分以上待たされた。その対応もよいとはいえなかった。
すでに四国やBCは設立から数年を経て、地域密着型のビジネスモデルへと転換しつつあった。そんな中で関西のマネジメントには、始まりから違和感を抱いた。
この年の3月27日、京セラドーム大阪で行われた大阪ゴールドビリケーンズと神戸9クルーズの開幕戦には、1万5000人の観客が集まった。橋下徹・大阪府知事(当時)が始球式で投げ、メディアも注目する中で華々しく開幕した。
しかし、その直後からリーグは迷走し始める。5月にはリーグ運営会社が撤退。監督交代や選手の流出などがあった。
その後も関西独立リーグは混乱を極めた。2010年には加盟チームで野球賭博事件が発生するなど、不祥事も頻発。球団が離合集散を繰り返した揚げ句に、関西独立リーグは2013年に活動を停止した。
関西独立リーグの球団だった兵庫ブルーサンダーズと06BULLSが新リーグBASEBALL FIRST LEAGUEを設立し、翌2014年にリーグ戦を開始。同年に姫路GoToWORLDが加入するも、2016年に脱退した。
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