バンダイナムコHDの今期はゲーム・映像ソフト不振で大幅減額、統合後初の最終赤字に

バンダイナムコHDの今期はゲーム・映像ソフト不振で大幅減額、統合後初の最終赤字に

バンダイナムコホールディングスの業績が急悪化している。

今2010年3月期は、玩具が定番キャラクターを中心に健闘しているものの、家庭用ゲームソフトや映像音楽ソフトなどのパッケージ商品の販売不振で営業利益が急減。資産内容の見直しや人員削減などに伴う巨額の特損等も加わり、05年の経営統合以来初の最終赤字に転落する見通しだ。09年4~12月期発表と同時に会社側が修正した。

修正後の今期見通しは、売上高3800億円(前期比10.9%減)、営業利益10億円(同95.5%減)、最終損失310億円(前期は118億円の黒字)。従来予想に比べ、売上高で200億円、営業利益で140億円、最終損益で395億円と大幅な下方修正となる。

減額の最大の要因は、玩具と並ぶ主力事業、ゲームコンテンツの不振だ。とくに、家庭用ゲームが苦戦しており、欧米中心にヒットした「鉄拳6」(出荷累計290万本)を除き、目玉となるヒットも乏しかった。

国内では、「20万~30万本を目標とする旧バンダイ、バンプレスト系のタイトルの売れ行きが悪い」(石川祝男社長)といい、通期発売見込みの新作タイトル92のうち、ほぼ5割が赤字(前09年3月期は74タイトルのうち3割が赤字)。

仕掛かり在庫評価損10億円に加え、海外では店頭での販売価格低下に伴うプライスプロテクション(値下げ分の補填)への引当30億円も追加費用となり、ゲームコンテンツ部門全体で50億円の赤字に転落する見通しだ(従来は55億円の黒字計画)。

同様に、映像音楽パッケージも苦戦しており、こちらでも10億円の在庫評価損を計上する。DVDからブルーレイへの切り替えが進んでおらず、期待したヒット作も出なかったためだ。

また、この映像音楽事業を担うバンダイビジュアルはじめ子会社3社については、収益見通しの悪化により、のれんの減損(約125億円)を実施するうえ、不調が続いているアミューズメント施設の店舗閉鎖に伴う損失60億円、グループ全人員の1割(約630人)の削減を前提とした特別退職加算金約20億円などで225億円の特損を計上。一部繰越税金資産の取り崩し35億円もあり、最終赤字310億円と巨額な赤字計上になる。

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