一方、ハリス氏の弱みについて中林氏は、「ハリス氏はもともと民主党が強いカリフォルニア州選出の上院議員。大統領選で勝敗のカギを握るのは中西部ラストベルトの接戦州であり、バイデン氏が勝つための援軍としてはやや弱い」と指摘する。
世間の関心が人種問題にシフトしたことで、「民主党としてアイデンティティー・ポリティクス(人種・民族・性別などの特定集団の利害に沿った政治)に回帰せざるをえなかった」(中林氏)。それによって候補者選択の条件が狭まったともいえる。
「中国の台頭を許した男」との攻撃も
前嶋氏はバイデン氏の弱点について、「代表的なエスタブリッシュメント(既成勢力)で、政界での経歴の長さゆえに叩かれやすい」と指摘する。「バイデン氏は今世紀に入って上院の外交委員会委員長やオバマ政権の副大統領を務めていたため、“中国の台頭を許した男”とトランプ陣営は攻撃できる」。
バイデン氏は昨年5月の支持者集会で中国に関し、「彼らは悪い人々ではないが、われわれにとっての競争相手ではない」と発言。中国の脅威を過小評価しているとしてトランプ氏だけでなく、他の民主党候補からも批判を浴びたことがある。バイデン氏の次男ハンター氏と中国の国有企業の関係についてもトランプ氏は攻撃材料としている。
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