ソフトバンク傘下の米スプリント、第1四半期は赤字縮小 ソフトバンクの株価に影響は?

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 4月29日、米スプリントが発表した第1・四半期決算は赤字が縮小した。写真はニューヨークの同社店舗前で2012年10月撮影(2014年 ロイター/Keith Bedford)

[29日 ロイター] - ソフトバンク<9984.T>傘下の米携帯電話3位のスプリント<S.N>が29日発表した第1・四半期決算は、赤字が縮小した。契約者数が予想よりも小幅な減少にとどまったほか、タブレット契約が堅調な伸びとなったことも寄与した。

大規模な通信網改修や値下げ競争で顧客流出は継続しているが、コスト削減がこれを補っており、米国株市場でスプリントの株価は11%高で引けた。

調整後の純損失は1億5100万ドル(1株当たり0.04ドル)と前年同期の6億4300万ドル(同0.21ドル)から赤字が縮小した。

売上高は前年同期の88億ドルから88億8000万ドルに増加し、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた市場予想と一致した。

同社は1月、家族や友人あわせて最大10人がグループとして契約した場合、大幅なディスカウント提供する新プランを導入した。ただ各メンバーは携帯電話機の費用を一括、または分割で支払う必要があるため、スプリントが負担する携帯電話機の販売補助金は低減した。

契約者数(プリペイド除く)は23万1000人の純減と、市場予想(24万4000人減)より小幅な減少にとどまった。

ただ堅調な伸びとなったタブレット契約の51万6000件増を除くと、過去5年で最悪だった。

ニュー・ストリート・リサーチのアナリスト、フェリックス・ワイ氏は「携帯電話はタブレットよりも生涯価値が高いため、携帯電話契約の落ち込みに歯止めがかけられなければ、長期的にはより大きな影響が及ぶ」と指摘した。

他社に乗り換えた顧客数は前年同期から小幅増加した。

ダン・ヘッセ最高経営責任者(CEO)はアナリストの電話会見で「他社への乗り換え状況は改善し始めたが、増加に転じるには時間がかかるだろう」と述べた。

*内容を追加して再送します。

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