完璧な親でなくてもOK、「楽々子育て」のススメ 「声かけ」を変えるだけで断然ラクになる
子育てのための「声かけ」ですから、ついお子さんのことばかり考えてしまいがちですが、その前に大事なのが「声かけ」をする親自身の心の準備とケアなのです。
自分の心をラクにする「声かけ変換」
次は、自分の心をラクにする「声かけ変換」をいくつか紹介しましょう。自分に優しくできなければ、お子さんに優しくなんてできませんから……。
まず大事なのは「完璧な親を目指さない」こと。「絶対に怒らない育児」は生身の人間には無理なので、さっさとあきらめるべし!
ただし、(以前の私と同じように)毎日怒りっぱなし、怒られっぱなしの状態だとお互いにしんどいので、そこさえ脱出すればOK。
「また怒っちゃった」は以前の自分比で10~30%程度カットを努力目標にして、それ以上は「しゃあない、しゃあない、あるある」とあきらめてしまうのが現実的です。
親だって人間だし、人間には感情があります。当たり前のことなのに、みんな忘れてますよね。身体に悪いので、「ひたすら我慢する」は親も子もナシで!
だって、子どものことを思えば思うほど、思い通りになんかならないんですから、そりゃあ、イライラもするし、腹も立つでしょう。「親のイライラ」は責任を持って一生懸命子育てしている証拠。家族みんなが元気なら、それだけですでに満点です。
「完璧な親を目指さない」と同様に大事なのが、「理想の親から離れる」です。
親の時間・体力・気力・財力などにも限界がありますし、その人それぞれの個性によっても、「どうしてもできない」「頑張っても無理」なことはあります。親から子への愛情が無限に永遠に湧き続けることなんて、私には素敵なファンタジーのように思えてなりません。
残念ながら、どんな人でも、どんなに頑張ってもできないことはあります。親にも子にも他人にも、「努力では乗り越えられないこと」はあるものなんです。
だから、もしも今、精いっぱい子育てを頑張っているつもりなのに、「ちっともうまくいかない」「結局怒ってしまう」「子どもを可愛いと思えないときがある」なんてことで、自分を「ダメな親だ」と責めている方がいたら、どうか「自分は頑張りすぎている親だ」と思い直してほしいです。
そんな方が今本当に必要なのは、これ以上の努力ではなくて、休息・息抜き・手抜きなのかもしれません。
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