上海 多国籍都市の百年 榎本泰子著
上海は、1840~42年に起こったアヘン戦争後の南京条約によって開港され、「租界」として急速に発展していくことになる。イギリス、フランス、アメリカ、ロシア、そして地理的に近かった日本からも多数の人たちが移住した。その繁栄は、第1次大戦終結後から日中戦争が始まるまでの約20年間に極まる。1930年には人口が300万人を突破、世界第6位の大都会となった。
本書は比較文化研究を専門とする著者が、上海の政治経済や文化の形成を担った人々を国別に取り上げながら、国際都市としてどのように発展していったのかを論じる。現代中国の繁栄を象徴する上海の超高層ビル群の起源も明らかになる。
中公新書 840円
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