嫌な上司を攻略する武器、「社内人脈」の作り方 上しか見ないイエスマンはトップの器なし

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そこで大事なのが、社内営業です。「○○が言うなら間違いない」「○○のためならやってあげよう」と信頼してもらえる仲間を社内(外)に増やしていきましょう。

多くの人脈を築くためには、相手のメリットになる情報を提供したり、仕事のお手伝いをしたり、人と人をつなぐ場を設けるなど、信頼を得る努力が不可欠です。そこから人間関係を深めていき、いざというときに頼りにできる人間関係を築いていくのです。

また、自分自身もアピールして社内で認知されることも大切です。

そんなの実力と関係ないと思うかもしれませんが、案件を通すにせよ、昇進を目指すにせよ、同じ実力があった場合、社内での知名度が高いほうが圧倒的に有利です。「ああ、あいつね」と他部署の人から広く知ってもらえる存在を目指しましょう。

人的ネットワークの構築は、昇進の重要ポイント

組織で昇進していくための評価基準のひとつに「人的ネットワーキング」と呼ばれるコンピテンシー(成果につながる行動)があります。

・社内や顧客企業のキーパーソンや専門家を把握し、影響力を持っている
・根回しがうまく、多くの人の協力を得て、案件を通せる
・社外の人的ネットワークを築いており、いろいろな人と人をつないでいる

人事評価では、これらの行動ができるかどうかが、昇進や昇給に大きく影響します。人的ネットワークを構築するには、できるだけ多くの人と出会う機会を増やして、そこから一見関係ない人と人を結び付け、そのネットワークの中心にいることが必要です。

きっかけは、仕事でも趣味でも何でもいいのです。時間があったら社内をウロウロして、いろいろな部署に顔を出し「最近どうですか?」と話をする。タバコルームや給湯室などで他部署の上長や経営陣にも声をかけてみる。本社や支社に行ったりするときは、お土産を持参して、お互いの現場のリアルな状況などを情報交換する。

こうした地道な社内営業が、社内外のネットワーク構築には不可欠です。

イエスマンは上司の言うことは何でも聞くので、上からは好かれます。しかし部下からは徹底的に嫌われるので、信頼を得られず、人望がありません。こういう人材は、本当の意味で組織のトップに立つことはできません。

イエスマンのように「上」を見るだけではなく、「下」「横」「斜め」と視野を広げてアンテナを張り、交流を深め、多面的に動く。それが、本当に仕事ができる人です。

上司に「イエス」と言うだけでなく、自分の提案に「イエス」と言ってくれる人たちを社内外に増やし、自分にとって働きやすい環境をつくる。こうした行動が、結果的に昇進・昇給にも結び付き、自身の評価を高めていくことになります。

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アルファポリスビジネス編集部

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