つんく♂「僕が絵本作りに込めた母と子の絆」 敏腕プロデューサー・3児の父が語る子育て
(2020年5月6日つんく♂オフィシャルブログより)
子どもの話をスルーしちゃってた母親がハッとする
今回、初めてとなる「絵本作り」にチャレンジしました。『ねぇ、ママ? 僕のお願い』は母の日を題材として、ただただ「ママの喜ぶ顔が見たい」という男の子とそのお母さんの絆を主題にしています。
子どもの純粋な想いを、親はつい“ないがしろ”にしてしまいがちです。子どもが小さかった頃は、一挙一動可愛くて愛おしかったのに、おむつを交換し、食事を与え、寝かしつけをする――。そんな毎日を繰り返していくうちに、どこかで「はあ・・・」とため息をつくようになってしまう。子どもが納得する毎日より、段取りよく親都合で日々が進むことを望むようになってしまうのかもしれません。
僕には、12歳の男女の双子と9歳の次女がいます。『ねぇ、ママ? 僕のお願い』では、忙しさにかまけて子どもの話をスルーしちゃってる母親に対して、実は子どもが自分のために考えてくれていたというピュアな思いにハッとさせられる場面を描きました。
これは自分の妻と長男の実体験がヒントになっています。唐突に「買い物に行きたい」と言い出した長男の要望に対して、妻が「また始まった、遊びに行きたいだけだろう。欲しいものでもできたんだろう」という感覚で「はいはい」という感じだったのが、実は長男は母の日のプレゼントをひそかに買おうとしていたけど、言い出せなかったことを双子の長女から知らされてワナワナとなったそうです。
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