そうした中、東京大と京都大の合計の合格者数が多かった学校はどこか? その上位をランキング形式でまとめた。
トップは開成(東京)の198人で、2位に大差をつけている。なお合格者には、東京大の推薦入試、京都大の特色入試の合格者を含んでいる。東京大は39年連続トップとなる185人、京都大は13人合格だ。東京大には平成に続き、令和最初の入試でもトップだった。合格した東京大の科類別内訳を見ると、文一、文三、理一、理二の4類でトップだった。
2位は灘(兵庫)で128人。東京大79人、京都大49人合格だ。東京大では理三に14人、京都大医学部医学科24人で、ともにトップだった。
東大は39年連続開成、京大は3年連続北野が合格者首位
3位は大阪の府立高の北野で111人。東京大11人、京都大は3年連続トップとなる100人だった。京都大トップの合格者数が3桁になるのは、2009年の洛南の105人以来11年ぶりとなる。2010年の合格者数が45人だったから、この10年で2.2倍増えている。また、京都大合格者の学部別内訳を見ると、教育、経済、薬、工、農の5学部で北野がトップだった。
大阪の府立高は2011年から、大学合格実績の高い10校に普通科だけでなく文理学科を設置した。この時にはまだ学区があり、文理学科は専門学科で、どこからでも出願できたことも優秀な受験生が集まった理由だ。2016年から北野と天王寺は普通科を廃止し、文理学科に一本化。今年はその2期生が卒業し実績がさらに伸びた。
4位は西大和学園(奈良)の105人で、東京大に53人、京都大に52人という実績。今年初めて女子の中高一貫生が卒業し、昨年より29人合格者が増えた。東京大合格者数は近畿圏では灘に次いだ。
5位は東大寺学園(奈良)、6位は国立トップの筑波大附駒場(東京)だった。筑波大附駒場は東京大93人に対して、京都大は1人で、東京大志向が強いことがわかる。
7位の女子校トップの桜蔭(東京)も87人合格しているが、内訳は東京大85人、京都大は2人と東京大志向が強い。桜蔭は東京大合格者数が昨年より19人増え、過去最高の3位に入った。
今年の東京大入試では女子の躍進が目立った。大手予備校関係者の分析によると「今年の東京大入試は英語と数学が難しかった。ただ、数学は難しすぎて差がつかず、英語の成績がカギを握った。英語の得意な生徒の多い女子合格者が増えたのではないか」という。
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