マッキンゼーの人がフィードバックを重ねる訳 リーダーでも若手でも使える4つのステップ

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

実のところ、フィードバックは、基本のやり方さえ押さえれば、誰でも今すぐ磨いていけるスキルです。ところが、日本の職場では、今ひとつ重視されていないように感じられてなりません。

とくに、若手のビジネスパーソンにとっては、フィードバックとはひたすら受けるものであり、フィードバックを行うなんてまだまだ先、部下を持つようになってからで十分、と考えられているようです。

フィードバックの練習はすぐにでも始められる

ですが、近年のようにビジネスを取り巻く環境が急速に変化するVUCA時代においては、メンバー全員が総力戦で取り組まなければ、新しいアイデアも生まれませんし、成果も出ません。少なくとも、組織やチームに与えられた「課題」に対しては、若手も積極的にフィードバックをして貢献することが求められます。

『リーダーのための フィードバックスキル』(すばる舎)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら

要するに、「リーダーになってから、フィードバックスキルを身に付けよう」では遅すぎるのです。意識的にフィードバックを磨いている人とそうでない人では、成長スピードに大きな差が出てきます。

幸い、フィードバックの練習は、すぐにでも始められます。同僚、部下、後輩、上司、クライアント、誰に対しても行えるので、ぜひ早いうちからフィードバックの機会を見つけて、意識的に取り組んでいくことをお勧めします。

「コミュニケーションが雑、下手、不慣れ、勉強や経験不足」といった割とエレメンタリーな次元からいち早く卒業し、「限られた情報のやりとりやモヤモヤ感の中で、周囲に効果的に接し、どう動かしていけるかを意識する・伝える」ことが、自身はもちろんのこと、周囲、チームや組織が成長していくエンジンになります。

服部 周作
はっとり しゅうさく / Shusaku Hattori

1982年ロンドン生まれ。2004年、マギル大学商学部卒業後、ロイター通信入社。4カ月で退職。台湾へ渡る。2005年、政府国家奨学生に。2007年、修士号取得。翌年、マッキンゼーに入社。2010年、グルーポン新規立ち上げのグローバルメンバーとして参画。2012年、マッキンゼーへ再入社。2015年コンサルティング活動を継続。2018年、事業再生・企業創生支援を手がけるプロフェッショナル集団、アリックスパートナーズにも在籍。初の著書として、米国で『THE McKINSEY EDGE』(McGraw-Hill Education)を刊行、数カ国語に翻訳されている。邦訳版は『47原則』(ダイヤモンド社)。日本語と英語を母国語とし、中国語も堪能。

 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事