東急電鉄と伊豆急行がJR横浜―伊豆急下田間などで運行する「THE ROYAL EXPRESS(ザ・ロイヤルエクスプレス)」。観光列車としては最大級の8両編成で、メタリックブルーに金帯のオーラあふれる外観は、いまでも駅に停車するたび、ホームに居合わせた乗客から注目の的となっている。
新車同様のピカピカの外観だが、実は伊豆急の2100系「アルファ・リゾート21」を大改造したリニューアル車。もとは1993年製のベテラン車両である。
ザ・ロイヤルエクスプレスとして走り始めて3年目の今年、大仕事を任されている。8~9月にはるばる北海道へ出張して特別なクルーズプランを運行する予定だ。非電化区間を走るためディーゼル機関車2両が重連運転で牽引する姿も迫力がありそうだ。沿線の旅館・ホテルに宿泊する3泊4日コースを5回運行。料金は2人1室利用で1人あたり68万円からだ(募集は終了)。
このコースに手が届かなくても、通常運行ではJR横浜―伊豆急下田間の食事付き片道乗車プランの場合、おとな1人あたり2万6000円から”豪華列車の旅”を味わうことができる。コロナの影響で6月運行分まで休止しているが、7月3日の運転再開を目指している。
車内では伊豆の海の車窓や静岡食材を使った料理、クルーのおもてなしで身も心もお腹いっぱいになる。走る列車内で聴くバイオリンの生演奏は特別な旅の思い出となるだろう。
ほかにも注目列車が続々
デザイナーはJR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」なども手掛けた水戸岡鋭治氏。今年秋には九州のすべての県を巡る「36ぷらす3」という観光列車が登場する予定だ。ザ・ロイヤルエクスプレスは“水戸岡デザイン”を首都圏発着で気軽に味わえる列車でもある。
このほかにも、3月に登場したJR東日本の伊豆観光特急「サフィール踊り子」や、7月4日に運行を開始するJR四国の観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」、土休日は軽食付きプランの設定もある、しなの鉄道の新型車両「SR1系」による有料快速列車など、新たな注目列車が目白押しだ。
緊急事態宣言こそ解除されたが、自由な鉄道旅が楽しめるまでにはしばらく時間がかかりそうだ。時刻表とにらめっこしてプランをじっくりと練りながら、また安心して旅行できる日を待ちたい。
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