コロナで会えない親の日常を支える5つの方法 親の「変化」に気付くために何ができるのか
親が詐欺被害などに遭うのを防ぐためにもぜひ実行してほしいのが、「(4)給付金は一緒に申請する」だ。
新型コロナ対策として、日本の全国民に10万円が給付されることになった。そこで心配なのが、給付金に便乗した詐欺だ。被害に遭ってしまうと大切なお金を失い、クレジットカード番号など今後の被害につながる情報まで流出する恐れがある。そして何より、詐欺に遭った当事者はものすごく落ち込み、自信を失ってしまう。
詐欺に遭わないようにするために、10万円の給付金申請を親と一緒に行ってほしい。手元に実際の書面を用意したうえで、電話やSNSなどで連絡を取りながら、書面を見て“同時に行う”といい。仮に親だけに不審な通知が来ていても、親子で同時に行うことで、惑わされるリスクを減らせる。
また詐欺予防という点では、在宅時でも留守番電話を設定しておくのもおすすめだ。犯人は留守番電話にメッセージを残すことを嫌がる。留守電にしておけば一度音声を聞いてから折り返すことができるため、不審な電話に出る頻度を大きく下げることができる。
ケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談を
最後は、「(5)親の異変を感じたら『近くの他人』に相談」だ。
「同じ話を繰り返す」「話のつじつまが合わない」など、親の様子が何かおかしい、認知症かも? などと感じたら、抱え込まず相談することが重要だ。デイサービスなどの施設を利用している場合は、要介護認定を受けているはずなので、担当のケアマネジャーがいる。親が生活のどういった点に困っているか、本人に確認したうえでケアマネジャーに相談してみてほしい。
訪問介護の回数を増やしたり、歩く際のつえや入浴の際のいすなどの福祉用具を借りることができたり、自宅に手すりなどを新たに取り付けることもできる。ケアマネジャーとの連絡は、今後も役に立つと思うので、この機会にぜひ連絡してみるといいだろう。