コロナで会えない親の日常を支える5つの方法 親の「変化」に気付くために何ができるのか
まずは「(1)定時に電話連絡をする」ことだ。大切なのは、親の今の状況を知っておくこと。外出や人との交流が減っている今、孤独や寂しさを感じている可能性もある。可能なら毎日、少なくとも毎週、同じ曜日・時間に電話をし、刺激を促すことが重要だ。決まった時間に連絡を取ることで、時間感覚が乱れるのを防げる。
また家族の一部に負担がかからないよう、きょうだい・孫などいろんな人から日替わりで電話するのもいい。親がスマホを持っている場合は、孫や季節の写真を送る、テレビ電話をしてみるなどもおすすめだ。
次は「(2)必要なもの、旬のものを送る」。子世代は必要なものをオンラインですぐに買うことができ、巣ごもり消費が進んでいるが、70代のインターネットショッピング利用率はまだ10%台で、インターネットで物を買うことが子世代ほど一般的ではない。
電話の際にはぜひ、買えずに困っているものがないかどうかを聞き、必要なら送ってあげよう。また親世代は、今の若い人よりも旬を感じながら生活してきているもの。旬を感じることは刺激にもなる。今の時期ならサクランボや新茶といった旬の食べ物を送り、「もうこの時期だね」という会話のきっかけにしてみてほしい。
運動ができているかを聞いてみる
続いては「(3)適度な運動をうながす」だ。電話では散歩などの運動ができているかを聞いてみよう。1日に20分程度のウォーキングは健康増進に効果的と言われている。もし、外に出ることに抵抗を感じているようなら、テレビやラジオの体操番組にあわせて体を動かすこともおすすめだ。
また、親がインターネットを利用できるなら、東京都江戸川区が提供しているフレイル予防のためのトレーニング「えどトレ」や、千葉県我孫子市が提供している口の健康低下「オーラルフレイル」予防のためのトレーニングなど、各自治体がYouTubeで介護予防体操を配信しているので、ぜひ教えてあげてほしい。