「あいつはそういうやつだから」枠を狙え! むしろサラリーマンだからこそ、オールマイティでなくても大丈夫

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”らしくない”ことはハンデではない!

組織でやっていくなら、その規格に合わせなければいけないところは確かにある。しかしすべて合わせなければと過剰に思い込む必要はない。むしろ規格にはまらないエッジを残すのも大切だ。どこか「変わり者」の部分を残し、「あいつはそういうやつだから」と言われるキャラクターになることで、一定の自由を確保できたりする。

もちろん、単なる「変わり者」では誰も認めてくれない。規格を外れるなら、別の部分でリカバリーすることで、プラス・マイナスの収支をプラスにしておく必要がある。何かを「やらない」と選択するなら、ほかで抜きんでた業績を上げてこその「変わり者」なのだ。もちろん、社会人として最低限の常識に当たる部分は、いくら苦手でも切り捨ててはいけない。

「変わり者」は組織に向かないと思われている。でも、僕はむしろ逆だと思う。僕には人並みにできないことや苦手なことがたくさんある。だが、自分にAができないならAが得意な人に任せて、そのぶん自分はBを補えばいい。

一人でやっていくならAもBもある程度できなければならないが、オールマイティでなくても大丈夫なのがサラリーマンのいいところだ。それぞれの得意技を組み合わせることにこそ会社の意味がある。そういう意味では、ある業種やある会社の人らしくないことはハンデではないし、ほかと毛色が違うからこそ、組織の中で独自の立ち位置を見つけることができるのだ。
 

構成:宮崎智之

「週刊東洋経済」2014/4/5号:激変!東大生の就活

長谷川 裕 TBSラジオ プロデューサー

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はせがわ ひろし / Hiroshi Hasegawa

1974年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、1997年にTBS入社。2001年からTBSラジオの番組制作を担当し、「荻上チキ・Session-22」、「菊地成孔の粋な夜電波」、「森本毅郎・スタンバイ!」、「アクセス」などの番組を手がける。2006年に立ち上げた「文化系トークラジオLife」は、優れた放送番組に贈られるギャラクシー賞大賞を受賞(2008年)、同番組では「黒幕」としても活躍している。共著書に『文化系トークラジオ Lifeのやり方』、『文化系トークラジオLife』などがある。@Life954

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