第1回 死亡者1000人超え。どうすればいい?

「知らなかった」では済まされない

労働安全衛生法って?

労働安全衛生法というと、会社の経営層、あるいは人事や労務担当者だけが理解していればよい法律、そう思われているかもしれません。しかし、それは大きな勘違いです。

 労働安全衛生法は、従業員(労働者)の安全と健康を守り、労働災害を防止することを目的としています。従業員が日々良好な健康状態を保ち、安全な環境のもとで働く、一見当たり前のように思えることが、実は労働安全衛生法に定められているルールによって守られているのです。

 たとえば、年に1度行われる定期健康診断。これは、ほかならぬこの法律にルールが定められているため、行われています。 こうした健康診断をはじめ、会社(事業者)が行うべきさまざまなルールが労働安全衛生法には定められています。また、従業員も会社に協力し、この法律を守っていかなければなりません。

 ですから、労働安全衛生法は、人事や労務担当者だけでなく、すべての働く人々が知っておくべき法律である、と言えるでしょう。 とくに現場のリーダーは、労働安全衛生法をよく理解し、意識しながら職務にあたる必要があります。

 なぜなら、先の事故事例では、建設事業者だけでなく、職長や現場所長、作業指揮者も労働安全衛生法違反の容疑で書類送検されているからです。 事故が起こったときに、現場のリーダーは、この法律を「知らなかった」では済まされないのです。  

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