3月百貨店売上高、リーマン超え過去最大の減少

外国人向けの免税売上高は「ほぼ消滅状態」

 4月1日、大手百貨店が発表した3月売上高速報は、前年比で30―40%減と大きく落ち込んだ。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、外出の自粛や臨時休業の影響があったほか、訪日外国人による免税売上高が「ほぼ消滅」した。写真は都内で2018年1月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

[東京 1日 ロイター] - 大手百貨店が1日に発表した3月売上高速報は、前年比で30―40%減と大きく落ち込んだ。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、外出の自粛や臨時休業の影響があったほか、訪日外国人による免税売上高が「ほぼ消滅」した。

「リーマンショック時や東日本大震災を大きく超え、過去最大の減少幅となった」―――。大丸松坂屋百貨店合計で前年比43%減となったJ.フロント リテイリング <3086.T>の広報担当者は話す。

日本百貨店協会によると、東日本大震災時の2011年3月の全国百貨店売上高は14.7%減だった。また、リーマンショック時も、09年5月が12.3%減だったように、10%強のマイナスだった。今回のコロナショックは、比較にならないほどの激しい落ち込みと言える。

高島屋 <8233.T>は36.2%減となったが、特に、新宿店が41.2%減、大阪店が47.4%減と落ち込みが大きくなった。

入国規制の影響を受け、免税売上高も大きく落ち込んだ。大丸松坂屋では97%減、高島屋は92.5%減となった。3月下旬以降はさらに入国規制が厳しくなっており、インバウンドの減少は続くことになる。

3月25日に小池百合子東京都知事が週末の不要不急の外出自粛を要請したことで、臨時休業した影響も出ている。松屋 <8237.T>銀座店は40.7%減となったが、3月2日から実施した時短営業の影響が7%弱、28・29日両日の休業の影響は9%程度あったとしている。

三越伊勢丹ホールディングス <3099.T>は、三越伊勢丹が39.8%減となったものの、食品宅配サービスやECの売り上げは好調に推移しているという。

 

(清水律子)

マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • フランスから日本を語る
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • この新車、買うならどのグレード?
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT