藤巻健史の「金融情報」はこう読め! 藤巻健史著

藤巻健史の「金融情報」はこう読め! 藤巻健史著

巻末略歴によれば「モルガン銀行時代に伝説のディーラーと呼ばれ」、目下メディアでも人気の著者による平易な金融市場の入門書。ポジショントークと呼ばれる「客観性を装った自分に都合の良い主観的見解」の紹介から始まる。およそエコノミスト、ディーラー、メディアはすべてその誘惑に抗しえない。当然、著者の見解も例外でなく「十分ご注意を」と言われれば、これはレトリックとしてうまくできた本である。

「金融危機はレバレッジの掛けすぎが原因だ」「株式持合いは規制すべし」「株資金が商品相場へシフト」「円キャリトレード解消で円高」など皆俗説だとして、金融・為替の「誤解」48例を俎上に載せる。日本は資産効果を軽視しすぎで、投資態度としては「もっとリスクをとれ」「市場の誤解に付け込み逆張りを」「金利上昇に備えよ」などと助言している。すべて著者の言うとおりか、48回自分で考えながら読むことで論争本的な面白さも味わえる。(純)

光文社 1575円

  

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集中連載「日立 踊り場の先へ」<br>世界で戦える組織へ

成長を確実にする組織の根幹を成すのが、研究開発と人事である。研究開発体制は2015年4月、各研究所に横串を通し、顧客起点の組織に生まれ変わらせた。人事制度もグローバル化がほぼ完了。踊り場から飛躍へ、日立の地固めの様相を追う。