ラグビー日本選手が格安ギャラでも出演する訳 垣間見える「ワンチーム」の心意気

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とくに田中史朗選手は熱心でしたね。35歳とベテランのため、自分がプレーできるうちに少しでもラグビー業界に貢献したいという思いがあるようで、家族の出演や家でのロケもOK。

日本vs.サモア戦での田中史朗選手(写真:週刊女性PRIME)

奥さんも実業団の元バドミントン選手だったこともありPR活動に理解があるため、少しでも夫の力になれば……と喜んで引き受けてくれるので、とても重宝されています」(バラエティー番組スタッフ)

昨年の大会では選手1人ひとりのキャラクターが極立っていたのも、オファーが増えた理由だと別の番組スタッフは語る。

田中選手の“小さな巨人”福岡堅樹選手の“ミスター文武両道”など、キャッチコピーがつくほど個性豊かだったことで使いやすい、企画が立てやすいと好評でした。

稲垣選手の“笑わない男”なんて、バラエティーでは最高の振りですからね(笑)」

格安ギャラと交換で出した条件

ギャラは格安で引き受けたものの、どうしても譲れない条件もあったようだ。

“PR活動も大事だけど、最高のプレーを見せなくては意味がない”ということで、当然ながら練習やトレーニングの時間が最優先されました。そのためどうしても出演してほしい番組は練習場の近くで収録したり、選手の稼働可能な時間帯にスタジオ収録を行うなどで対応していました」(キー局プロデューサー)

(左)約800mの距離を選手たちが手を振り行進。先頭集団にはリーチ選手や稲垣選手の顔が(右)具智元(グ・ジウォン)選手と松島幸太朗選手を流大(ながれ ゆたか)選手が撮影中(いずれも写真:週刊女性PRIME)

そんな選手たちの惜しみないPR活動の効果もあり、1月12日に開幕したトップリーグの開幕戦は、昨年の6万617人から大幅アップの9万2347人を動員!

18日のトヨタ自動車対パナソニック戦では、史上最多入場者数となる1会場で3万7050人を記録するなど、確実に世間にラグビーが浸透しているようだ。日本ラグビーフットボール協会の広報担当者も喜びをこう語る。

「出演したすべての番組で反響があったと認識しております。このような状況が続けば、目標である総動員数60万人も超えるのではないでしょうか。引き続き、SNSを含めたプロモーションを実施していければと思っています」

選手と協会が“ONE TEAM”になっただけに、今度こそ一過性のブームでは終わらないはず!

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