「#家出少女」に群がる"泊め男"の恐ろしい実態 心を許してしまう少女たちの意外な本音

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わいせつ目的ばかりではないという。

「困っている子を助けてあげただけと、正義感を持っている人もいるそうです。悪いことをしていると思っていない」

と前出・橘代表はあきれる。

男たちの少女への接し方は優しく、少女たちも彼らに優しく接する。そのため『泊め男』をやめられないし、少女たちも『泊め男』を頼るほかない。

家に帰らなくても捜索願を出さない親さえもいる中、少女と大人の歪んだ連鎖が成立し続けてしまう。

大阪女児の事件について前出・末原弁護士は、

「未成年者誘拐罪が成立する可能性は高いと思います。弾丸を見せられた、といった話も出てきていますので、監禁罪で起訴される可能性もある」

と見通し、こう断罪する。

「いい大人が判断能力の未熟な小6女児を言葉巧みに誘い出し、家から遠く離れた栃木まで連れ去った。犯行の悪質さは否めません」

再発を食い止めるための対策は

再発を食い止める手立てはあるのだろうか。

「命よりスマホが大事と考える子もいます。子どもたちを守るためには規制するだけでなく、視点を合わせ考え、話さないとダメ」(前出・橘代表)

と大人たちに変革を求める。

前出・竹内准教授は、

「Twitterは13歳以下はできないとなっていても、使っている子がいる。必ず年齢認証をする体制をつくらないと、この問題の被害者はどんどん増えていきます」

と規制強化にも言及する。

前出・小野寺教授も、

「一般的に家庭は、本来は安全の基地、困ったら助けてくれる安心の基地です」

と家庭の大切さを強調。

前出・末原弁護士は、

「1つのアイデアとしては、東京都の自画撮り規制条例のように画像の要求の段階で処罰の対象としているように、SNS上の勧誘の段階で処罰できるように法制化していくことが考えられます

ネット上では、今日も正義づらした加害者予備軍が舌なめずりしている。

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