アップルのCEOが「表参道」に突如現れたワケ 中学生を前に言葉を失ったティム・クック

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ティム・クック氏が前回来日したのは3年前。写真家の三井公一氏とともに京都を訪れ、iPhoneで撮影した写真をTwitterに投稿したが、さっそく三井氏と再会したようで、アップル本社の六本木ヒルズからと思われる東京タワーを写した写真を投稿した。

ひな飾りを正しく配置するパズルゲーム的なiPhoneアプリ「hinadan」を開発した若宮正子氏とクック氏(筆者撮影)

その後訪れた「アップル 表参道」で待ち構えていたのは、84歳と13歳の日本の女性エンジニアだった。2人ともクック氏に会うのは2度目となるが、誰に会うとは知らされておらず、「アプリの紹介をしてほしい」と打診されていたという。しかし2人ともクック氏との再会を予感していたという。

1人は若宮正子氏。ひな飾りを正しく配置するパズルゲーム的なiPhoneアプリ「hinadan」を開発し、2017年にアメリカ・カリフォルニア州サンノゼで行われたアップルの世界開発者会議「WWDC」に招待され、基調講演の冒頭のスライドにも「世界最高齢アプリ開発者」として登場した。若宮氏は国連で講演をしたり、「人生100年時代構想会議」のメンバーとして活躍するなど、いつからでもプログラミングを学ぶことができることを自ら証明するエバンジェリストとして精力的に活動している。

もう1人は13歳の菅野晄氏。クック氏が3年前に来日した際、同じアップル 表参道で出会っており、クック氏は一目見てその成長ぶりに感激していた。菅野氏は小学生の頃からプログラミングに取り組み、これまでに地方の特産品を当てるアプリ、石取りゲーム、百人一首読み上げアプリなどを開発してきた。アップルストアのプログラミングワークショップにも参加しながら、実力を付けてきた。

2人のエンジニアに会いたい

そんな2人のエンジニアに「ぜひ再会したい」とたっての希望を出したのが、クック氏だった。若宮氏は「まるで旧知の友人に東京で会ったようだ」と再会を表現した。世界中の人々が持つスマートフォンを作り席巻する企業のトップのすごみはまるでなく、柔らかで温かみのあるクック氏の人柄を感じさせる。

若宮氏はクック氏にアプリ「hinadan」を披露してから、細かいアップデートを重ね、ついには他言語対応を果たしたという。その英語版をクック氏に披露して、感激を誘った。「これなら私も楽しめる」とうれしそうな表情を見せていた。

また菅野氏は「写刺繍 Sha-Shi-Shu」というアプリを披露した。このアプリは、おばあちゃんが「刺繍の図案作りが難しく、いつも似たようなモノばかりになってしまう」という悩みを聞いて作ったアプリで、iPhoneで写真を撮ると、刺繍の図案に変換し、刺繍を施すための記号に変換したり、必要な刺繍糸の型番を表示してくれる。

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