「ネコの共食い」招いたゴミ屋敷の凄惨な現場 犯人はイギリスに住む21歳と22歳の若者
イギリス・リバプールのアパートで、今年の春に飼い猫が共食いをするという凄惨な事件が発生していたことがわかった。
イギリス・ミラー紙によると、現場となったのは、借主だった2人の若者が退去した後の部屋だ。足の踏み場がないほどのごみの中に5匹の猫が残され、強烈な異臭を放っていたことから、大家が警察に通報。捜査官が部屋を訪れたところ、単に「ごみ屋敷」の捜索では済まない悲惨な光景を目の当たりにしてしまった。
捜査官が部屋をあらためて詳しく調べてみると、衣料や食品などのごみに紛れて猫のバラバラ死体が至るところに散乱。身体の半分を失った死体や毛皮だけとなった個体が見つかり、飢えた猫たちが共食いをしていたことが判明した。部屋で飼われていた10匹のうち、半分の猫が文字どおりほかの猫たちの「餌食」になったという。
新居でも8匹の猫を飼っていた
警察は部屋の借主だった21歳と22歳の若者の足跡を追い、居場所を突き止めたところ、彼らは新居でも8匹の猫を飼育していた。
すべての猫が栄養失調の状態だったため、保護施設に移送した結果、現在は健康を取り戻したと警察は報告している。
借主の2人は、適切な環境で動物を成育する義務を怠ったとして、動物福祉法違反で訴えられた。
精神的な障害も認められたが、リバプールの治安裁判所は2人に懲役16週間、執行猶予1年を宣告。
さらに捜査費用などとして615ポンド(約8万6000円)の支払いと今後のペット飼育禁止を命じた。