ネットに上げる写真「映える映えない」の決定差 広告に文字情報を載せても見られていない

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どれくらいの明るさがベストなのかは、同じジャンルで売れている店の画像を参考にするといいでしょう。食べ物にしてもファッションにしても、きっと思っている以上に明るくて、目から鱗が落ちると思います。

写真というのは、自分ではうまく撮れているように思えても、客観的にみると暗かったり、背景がごちゃついていて見にくかったり、ということがよくあります。SNSのプロフィール画像はその典型で、間接照明のお店で撮った集合写真から自分だけ切り抜いたようなものをよく見かけますが、たいてい暗くて全然いい写真ではありません。自分の顔の写りばかり気にして明るさを考慮していないから、そんなことになってしまうのです。

同じように、自分で撮った商品写真の良しあしを自分で客観的に評価するのは難しいので、友人など気の置けない第三者に「どう思う?」と聞いてみましょう。「ちょっと暗いね」「余計なモノが写ってるよ」「傾いてるんじゃない?」など、気になったところをフィードバックしてくれると思います。

実は私も写真を始めたばかりのころ、少し右に傾く癖があったのですが、人に指摘されるまでまったく気づきませんでした。おそらく半年くらいは、平気で傾いた写真を使っていたと思います。それくらい自分の写真を客観的に見るのは難しいのです。

ちなみに、シャッターを右手で押すときに少し傾いてしまうというのは初心者に最もありがちなミスです。

「読ませない見せ方」はテキスト2割、写真8割がベスト

ここ数年、グーグルやフェイスブック、楽天といった多くの企業が、広告の画像からテキストを極力排除する取り組みを進めているのをご存じでしょうか。理由は簡単、商品の情報を収集し、購入する主流であるネットユーザーは文字を読まないからです。広告の画像中に素材や産地を説明する文章を入れたとしても、それを律義に読むユーザーは全体の2~3割以下しかいないというデータが、4000万人の購買データから出ているのです。

ではユーザーは広告のどこを見ているかといえば、主に画像とデザインを見ているのであって、文字情報は、読んでもらえたとしてもせいぜい「見出し」までです。だから広告の構成は「画像8割、テキスト2割」を基本とし、その2割のテキストについても、細々とした文字ではなく見出しのような大きめの太文字フォントを使うのが望ましいバランスといえます。

どうしても文字で説明したいときは、1枚の写真につき1つだけ見出しを入れた画像を何枚か並べて見せるのがいいでしょう。

例えば「本革を使っていて、職人が丹精込めて手作りしていて、撥水加工も施された靴」の広告であれば、1枚の画像にその情報をすべて詰め込もうとせずに、1枚目は「本革の靴」という見出し+靴のアップ画像、2枚目は「職人の手作り」という見出し+靴職人の画像、3枚目に「撥水加工」という見出し+水をはじく靴の画像、といった具合に、見出しをつなげて説明する感じにするのです。

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