熱愛期を過ぎた夫婦が「仲良し」を維持するコツ 夫婦関係はケアしないとダメになる

✎ 1〜 ✎ 55 ✎ 56 ✎ 57 ✎ 最新
拡大
縮小
部屋に飾られた「AKIRA」のポスター。夫のHさんはもともとマンガをはじめとする日本文化に興味があり、AKIRAはとくにお気に入り(写真:著者撮影)

結婚というのは、文化の違う2人が家族になること。国際結婚だと文化の違いはさらに大きくなります。そのせいもあるのか、実は日本人同士よりも国際結婚のほうが離婚率は高いのです。

でもその関係の中でうまくやっている2人のコミュニケーションには、多くの家族にとって大事なヒントが詰まっていると感じました。

仲のいいカップルに共通するのは「家事育児のそれぞれの役割に満足している」「お互いにリスペクトがある」「話し合える」「2人の時間を大切にしている」「それぞれの1人の時間も大切にする」ということ。

この2人はまさにそれに当てはまっている夫婦で、デートも大事にしていますが、意識的にお互いの1人でリラックスできる時間を作るように工夫もしていました。

「世界一の読書好き」のアイスランド

ところで、実はアイスランドは、世界一の読書好きな国民の国としても知られています。首都レイキャビクはユネスコから「文学都市」に認定され、1人当たりの蔵書数は日本人のなんと3倍以上。さらに、読むだけではなく、自分で文章を書くのも大好きで、自伝などを自費出版する人がかなりの割合でいるとか。「アイスランド人がまだ自分の本を出版してないなら、それは書いている最中ということ」という言葉もあるほどです。

今回、男女平等への道のりや、家族のお話を伺いながら、アイスランドが今のアイスランドになったのは、そんな教養の高さがひとつのポイントだったのかもしれない、とも思いました。

というわけで、今回学んだつかれない家族になるヒントは……

パートナーとコミュニケーション方法が合わなくて疲れた

相手のやりかたを否定せず、でも自分のやりかたも否定せず、
お互いがちょうどいい着地点を探そう
この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。また鹿児島で開催される、ハラユキさん関連イベントの詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT