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キーエンス「2000万円営業マン」を育てる極意 キーエンスメソッド生かし、OB起業家も誕生

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  • 伊藤 歩 金融ジャーナリスト
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キーエンスは製品の販売を代理店に任せず、すべて自社の営業担当者が直販している。その営業手法は徹底的にマニュアル化され、高付加価値製品のプレゼン資料は、過去に成約に至った顧客の属性や課題、ニーズ、製品に関する豊富な事例をもとに専門部署が作成し、タブレットに落とし込んで営業担当者に渡される。

ありとあらゆるケースとパターンが用意されており、営業担当者が自力で自分独自のプレゼン資料を作る必要はほぼない。顧客の課題やニーズに応じて、必要なプレゼン資料をタブレットから取り出す。若手社員は、どんな状況でどういう製品をどのように紹介するのかを徹底的にトレーニングされる。

外出日と社内にいる日は1日おきで、社内にいる日はひたすら電話でアポイント取りをする。会話の内容は詳細に記録し、顧客に紹介する製品のデモ機を操作しながら、上司を相手に会話のリハーサルもやる。

営業担当者の行動を徹底的に数値化

外出先から戻ったら、今度は外出報告書、通称「外報」にその日の行動を詳細に描き込み、その日のうちに上司と反省会を開く。

誰とどんなやりとりをしたのか。訪問前日に練った戦略をもとに、どういった展開になったのかを報告する。その報告を元に、上司からどうすれば良かったか、アドバイスを受ける。

こうした動作を毎日繰り返す。成約に至るまでに何回プレゼンテーションをしたか。プレゼンまでに納入先の担当者に何回会い、電話は何回かけたかーー。営業担当者がなすべき行動は徹底的に数値化される。

過去の社員たちの実績がすべてデータベース化されているので、売れない人に何が足りないのかは数値でわかる。足りないことを実行すれば、かなりの確率で成果が現れる。「とにかく通う」「気合いと気持ちでどうにかする」という営業の世界とはおよそ無縁だ。

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【高給を投げ打って大学受験予備校に飛び込む】

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