新アップルウォッチを1週間使ってわかった事

「時計らしい機能」がついに搭載された

Apple Watch Series 4で画面が拡大した際、「LTPO」といわれる技術を採用した有機ELディスプレーが採用された。これは低温ポリシリコン(LTPS)と酸化物を用いたディスプレー技術で、大きな低消費電力化が見込める。

Apple Watch Series 5でも引き続きLTPOの有機ELディスプレーが採用されたが、技術的な進歩によって、ついに常時点灯方式が採用されることとなった。

アクティブモード(左)とダークモード(右)。画面表示が暗くなり、黒い領域が増えた省電力モードになるが、常時点灯を続け時間や情報が確認できる(筆者撮影)

これまで点灯と消灯しかなかった画面のモードに、アクティブ・ダーク・オフの3つのモードを与えた。

アクティブとオフは今までと共通だが、ダークに合わせて、文字盤などのUI要素をより暗く、また黒が多いデザインへと移行させる。有機ELでは、黒は消灯を意味し、そのドットで電力を消費しないからだ。

例えば全画面にわたって白い背景が表示される文字盤の場合、背景が黒くなる。また巨大な数字の文字盤は、数字が縁取りのみのデザインに変わる。こうして文字盤のデザインも省電力対応にしている。

しかし、それだけではない。ダークモードになっているディスプレーでは、書き換え頻度を1秒に落として省電力化している。そのため、アナログ時計の文字盤からはそれまで滑らかに動いていた秒針が消えるし、ストップウォッチやワークアウトの時間計測も、秒以下の数字のカウントは画面から消える。

こうしたデザインを伴うアイデアによって、1日もたせるバッテリーと常時点灯ディスプレーを両立させているのだ。

センサーが強化された

Apple Watchには代を重ねるごとに新しいセンサーが追加されてきた。

エクササイズの計測という初期から人気がある機能のためにモーションセンサーが搭載され、2018年モデルで検出できる加速度を強化し、転倒検出機能を実現した。

またGPS搭載によって、Apple Watchのみを装着してジョギングに出かけても、正確な走行距離とルートが測れるようになり、また気圧計によって相対的な高度の記録も実現した。

身に付けられるセンサーの塊、と言っても過言ではないApple Watchは、2019年モデルで電子コンパスが内蔵された。新たにコンパスアプリが用意され、向いている方向の方角がわかる。文字盤の中にコンパスをコンプリケーションとして埋め込むこともできる。加えて、現在の海抜の高度も計測できるようになった。

コンパスが内蔵され、Apple Watchに自分が向いている方向が表示されるようになった(筆者撮影)

いちばんメリットが得られるのはマップでのナビゲーションだ。iPhoneがポケットにある状態でも、徒歩で駅から目的地に移動する際にApple Watchの地図で経路を確認することが多い。その際、とくに歩きはじめに、自分がどちらを向いていてるのか迷うことが多かった。

Apple Watchの地図上でもその方向をきちんと示してくれるようになったため、スムーズに歩き始めることができる。初めての場所で歩きスマホに頼らない意味でも、重宝する機能になるだろう。

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