37歳男「恋愛リアリティショー」の果てに得た物 バチェラーが語る「オワコン化しない」生き方
大事なのは、道を決めることではなく決めたあとの努力。そう言い切るからこそ、自身の選択で後悔したことはほとんどないという。実際、彼は「バチェラー」で最後に結ばれた女性と、放送終了後は別の道を歩むことを決めているが、そこに一切の後悔はないように見えた。
「決断したほうを、自分で正解に持っていけばいいと思っているから決めることには抵抗がない。それでも迷ったときや、なんか違ったな、というときは自分の本質に立ち返ることが大事だと思います」
自分にできる働き方をかなえていきたい
小柳津さんでいえば、それは「自己表現の追及」であり、個性を大事にして生きていくことだった。自分らしさをよりかなえられる場所へ。小柳津さんは、そのスタート地点にいま立っている。今後はどんな活動を考えているのだろうか。
「まず、ハイブリッドサラリーマンズクラブというオンラインサロンを8月に立ち上げました。組織人をまっとうしながらも二足三足のわらじを履き、パラレルキャリアを選択している人の背中を押したいな、と。
今後はそれが両立できる時代に突入するし、僕自身も会社の顧問をしたり今後もプロジェクトベースでサイバーエージェントと関わったりしながら、自分にできる働き方をかなえていきたいと思っています」
すでにサロンメンバーは100人を越える。目指すは1000人、1万人の大規模サロンだ。人生100年時代、働き方や生き方について悩み模索する男性のための後押しができるサロンになれば、と願っている。個性を大事にする小柳津さんらしい選択だった。最近はYouTubeチャンネルも本格的に始動。「バチェラー」を越えるべく、さまざまな活動に挑んでいるのだ。
「今後は会社経営に時間を割いていくと思いますが、僕らの会社にしかできない表現、サービス、プロダクトを作っていきたい。ダサいことはしたくない。とはいえYouTubeはなかなか難しいですけどね(笑)。いまは後々いい味を出すための鍛錬の期間なのかなと思っています」
20人の女性から、たった1人の女性を“決めた”バチェラーは、どこまでも前向きに、潔く決断を繰り返していた。
〔澤田聖司=写真、藤野ゆり(清談社)=取材・文〕
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