日本で「社内失業者」が増え続けている根本理由

経営陣が失業者にできる3つの働きかけ

最後に、外に仲間を作ることをお勧めする。会社とはまったく異なるコミュニティーに属し、自分との相対的な違いを理解したり、仲間を作ったりするのもいいだろう。読書会や朝活など、今はさまざまなコミュニティーが存在する。自分が求めればいくらでもコミュニティーに入れるはずだ。気になるコミュニティーを見つけたらどんどん飛び込んでみてほしい。

筆者が事業リーダーを務める『グロービス学び放題』でも、コミュニティーの強化に力を入れている。コミュニティーへの参加は、モチベーションを保ったり、刺激を与え合ってキャリアをアップデートさせたりすることにもつながると感じているからだ。

どんな職種に就いても通用するスキル

一生続けられる職場や仕事はほとんどないと言われる現代において、押さえておきたいスキルがある。それは、営業、企画、オペレーション、どんな職種に就いていようと通用する汎用的なビジネススキルだ。

例えば、「3C分析」などが当てはまる。3C分析とは、自社、競合、顧客のそれぞれをリサーチし、戦略を考えるフレームワークで、主にマーケターが使う手法だが営業職にも応用可能だ。このようなフレームワークを繰り返し学び使うことで、どこででも通用する最低限のビジネススキルを身に付けられるようになる。

網羅性を持って学び続けていくことも有用だ。マーケティングを学んでいた人がファイナンスも学んでビジネスを拡大できたという事例もある。

とはいえ、今まさに社内失業で悩んでいる人の中には、新しく挑戦できる機会を自分自身で作ることが難しいという人もいるだろう。そういう人にお勧めしたいのが、今やっている目の前の決まりきったオペレーションを“少しだけ”変えてみるということだ。

例えば、営業メールの書き方を結論から書いてみたり、会議主催時にあらかじめアジェンダを決めて共有したり、まずは自分でできる範囲内で変えてみる。そうしたことを毎日少しずつ積み上げていくといいだろう。

これは、小さいながらも実はとても創造的な仕事である。伝わりやすい文章や、会議の主催の仕方を考えるうちに、「新しい知識やスキルを身に付けたい」「学び直したい」という意欲も湧いてくるだろう。変化が激しい時代の中で普遍的なスキルを学ぶ機会を、社内でぜひ作っていただきたいと思う。

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