カーシェアリング市場が広がる、エコブームも追い風に


 1台の車を複数人で利用する「カーシェアリング」の市場が広がりを見せている。現在、事業者は20社にまで増え、今年1月には三井物産の全額出資子会社カーシェアリング・ジャパンが東京都内でサービスを本格的に開始した。会費は月額1980円で、利用料金(30分590円から。プラス1キロメートル20円)が別途必要。ネットで予約し、最寄りの指定駐車場に行けば利用できる。従来のレンタカーと違い、短時間の買い物に利用でき、ガソリン満タン返しが不要という手軽さが特徴。「計画以上に会員が集まっている」(鈴木大山副社長)という。大都市圏中心に5年後に所有車両1000台、会員2万人突破を目指す。

また、2002年に他社に先駆けて事業を開始した国内最大手のオリックス自動車も勢いづく。会員数は5年かけて1000人到達がやっとだったが、08年末の会員は3700人に急上昇。「洞爺湖サミットや原油急騰もあり、エコな移動手段として認知が進んだ」(高山光正・カーシェアリング部部長)。利用者は30代男性が多く、高級車を手放して入会するケースもあるという。

カーシェアリングが最も盛んな国、スイスでは総人口の1%が利用しているという。それには及ばずとも、クルマ利用者の潜在需要をどこまで掘り起こせるかが注目される。

(西澤佑介 =週刊東洋経済)

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