湖池屋が「プレミアムポテチ」路線に走るわけ

シェアトップ「カルビーに対抗しない」戦略

業績改善を牽引した「PRIDE POTATO(プライド ポテト)」をはじめとする湖池屋の商品ラインナップ(撮影:尾形文繁)

ポテトチップスの老舗、湖池屋の業績改善が目覚ましい。8月9日に発表した2019年6月期は、売上高339億円(前期比5.4%増)、営業利益6.7億円(同145.8%増)と大幅な増収増益で着地した。

牽引役は、プレミアム化を推し進めてきた商品群だ。旗艦商品は2017年2月に発売した「PRIDE POTATO(プライド ポテト)」。日本産のじゃがいもを100%使用し、揚げ方にもこだわった、文字通り湖池屋の「プライド」をかけて開発した商品だ。味付けも日本を前面に打ち出した「秘伝濃厚のり塩」「松茸香る極みだし塩」「魅惑の炙り和牛」の3種類でスタートした。

社運を懸けたプロジェクト

プライドポテトの開発は社運を懸けたプロジェクトだった。というのも、湖池屋は近年、業績の停滞に苦しんできたからだ。売上高は伸び悩み、利益もアップダウンを繰り返してきた。

キリン出身の佐藤章社長は、「(業績低迷の原因は)価格戦争に参入したり、参入しなかったりしたこと。参入すれば売り上げはとれるが、利益はとれない。参入をやめれば今度は売り上げがとれなくなるという悪循環の繰り返しだった」と分析する。

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