SOUSEIを創業した2010年、実は乃村はもう1つの転機を迎えていた。生まれて初めてiPhoneを手にしたとき、涙が止まらなくなったのだ。「僕の中でITが花開いた。何でもできる、すごいなと。当時は家とテクノロジーは分離されていたから、結び付けたくて仕方がなくなった」。
実際に乃村がパソコンに初めて触ったのは、2008年だったという。「もう衝撃で、まずはエクセルに感動して、鳥肌が立ちました。今まで僕は何をやっていたのと。逆にこんなすごいものがあるのに、君ら何をやっているのと思いましたね」。その乃村をもってしても、iPhoneの衝撃はパソコン以上だった。
その結果、iPhoneとの出会いを機に、住宅販売というビジネスにジレンマを抱えるようになる。「住宅は引き渡し時が100点だとすると、あとは劣化するだけで、リフォーム以外の手段でアップデートができない。でも電気が通って通信ができれば、住宅の頭脳みたいなコンピューターが入り、対応アプリをインストールすることで機能が増えてくれば、それはめっちゃ面白い。それまでITに出会っていなかったので好奇心爆発ですよ」。
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