国際的スパイ「007」を黒人女性が引き継ぐ理由 MeToo時代「ジェームズ・ボンド」は時代錯誤
人気映画シリーズ「007」から、お決まりのフレーズが消えるかもしれない。あの「Bond, James Bond」が聞けるのは、現在撮影中のシリーズ25作目で最後になりそうなのだ。その後も「007」シリーズが続く場合、主人公はジェームズ・ボンドでなく、ノミという名の黒人女性スパイになる気配なのである。
今回、その重要な役に抜擢されたのは、この春『キャプテン・マーベル』にマリア役で出演したイギリス人女優のラシャーナ・リンチ。英紙デイリー・メールの報道によると、タイトル未定のシリーズ25作目には、レイフ・ファインズ演じるMが007を部屋に呼ぶと、入ってきたのは彼女だったという衝撃のシーンがあるらしい。
気になるストーリーは?
ボンドはといえば、引退してジャマイカで悠々自適の生活を送っているとのこと。彼が職場を去った今、007のコードネームは、新たに彼女が引き継いでいるのだ。だが、大きな敵が現れて、ボンドもヘルプに駆り出され、新旧007が協力して戦うというのが、今作のストーリーのようである。
シリーズ21作目の『007/カジノ・ロワイヤル』からボンドを演じてきたダニエル・クレイグが、今作を最後にこの役を降りることは早くから知れわたっており、近年、次の主演俳優は誰かという臆測は、さんざん飛び交ってきた。
中でも黒人俳優のイドリス・エルバは有力だったが、プロデューサーらは、ただ黒人にするだけでなく、もう1歩先に進んで、黒人女性にすると決めたわけである。その移行を自然に行うため、まず新旧を共演させるという念入りさも、また驚きだ。
これらの情報はデイリー・メールが「製作の内部にいる人の話」として伝えたもので、公式には何も発表されていない。しかしリンチが25作目に出演することは確かだし、今回は脚本家チームに女性ライターのフィービー・ウォーラー=ブリッジが加わっている。
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