隣の乗客が犯人?謎解きツアーバスの本気度 ラストに海辺の絶壁で犯行動機が明かされる

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バスツアーの内容は謎解きに限らない。むしろ今回の企画が特殊な例で、普段はテーマを絞り、タレントが同行して旅の魅力を伝えるという内容だ。

今回は企画段階で、同番組の企画プロデュースを手がける放送作家・小山薫堂氏が率いるクリエイターオフィス、N35インターナショナル株式会社が参加し、バスツアー型エンターテインメント作品を作り上げた。

刑事役と犯人役はプロの役者

刑事役の上原健太氏(編集部撮影)
海に向って嗚咽する犯人役の新原武氏(編集部撮影)

刑事役と犯人役は劇団扉座の役者が担当する。扉座は鉄道好きで知られる六角精児氏が旗揚げメンバーの1人でもある実力派で、紀伊國屋ホールや紀伊國屋サザンシアターをメインに、全国でオリジナル作品を上演している。

今回は刑事役に上原健太氏、犯人役は新原武氏がキャスティングされた。上原氏は入団18年、新原氏は入団13年の実力派だ。

今回の謎解きツアーは計4回行われた。次回の予定は未定とのこと。ネタバレを防ぐため、毎回、シナリオと役者は変えているという。たしかに「リピートしてみたら、前回の犯人がまた乗っていた」では困る。

ツアーバスの可能性を広げる企画としても興味深い。新たな目的地、新たなシナリオで、もう一度参加したい人も多いはず。地域の観光振興につながりそうな企画でもある。最後の場面にふさわしい崖をお持ちの自治体は、ぜひ謎解きツアーの舞台として立候補してみてはいかがだろうか。

杉山 淳一 フリーライター

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すぎやま じゅんいち / Junichi Sugiyama

東京都生まれ。信州大学経済学部卒。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。出版社でパソコン雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当したのち、1996年にフリーライターとなる。IT、PCゲーム、Eスポーツ、フリーウェア、ゲームアプリなどの分野を渡り歩き、現在は鉄道分野を主に執筆。鉄道趣味歴40年超。全国の鉄道路線完乗を目指してコツコツと旅を重ねている。鉄旅オブザイヤー選考委員。基本的に、列車に乗ってぼーっとしているオッサンでございます。

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