780円ブーツが36万足突破、リスク覚悟の大量発注で実現


 流行のムートンブーツが780円。180円スニーカーでヒットを飛ばした靴販売のヒラキが、今冬はブーツで超低価格を実現した。

ムートンブーツは女性の間で数年前から流行しているが、平均3万~4万円と高嶺の花。ヒラキは中心顧客層である20~30代の若い主婦をターゲットに据え「低価格で打ち出せば、親子おそろいで買ってもらえるはず」(ヒラキの堀内秀樹通販部長)と冬の目玉商品に抜擢。合成繊維を使用した「ムートン調ブーツ」で、前代未聞の780円という激安価格を実現し、勝負に出た。

ヒラキは商品の企画を自社で行い、製造は中国の提携工場に委託している。同社にとってヒットの目安は10万足だが、今回は目玉商品として在庫リスク覚悟で20万足を一括発注。他社なら通常5000足単位で発注するところ、スケールメリットを生かし破格の安さを実現した。

狙いは当たった。昨年9月にカタログ販売を開始したところ、わずか1カ月で初回発注分を完売。急きょ、11月末に15万足を追加投入したが、人気の色はすでに品切れだ。メガヒットに笑いが止まらないかと思いきや、「来シーズンもムートンブーツが流行するかわからない」(堀内部長)。流行のファッションが目まぐるしく変わる中、次の冬に向けて新たな激安靴を構想中という。

(田邉佳介 =週刊東洋経済)

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