新生・渋谷パルコ「ファッション再強化」の賭け

ラグジュアリーからロリータ系まで広く誘致

今年11月のリニューアルオープンが決まった渋谷パルコの建て替え前の様子。看板の”R”をゴジラがもぎ取り、建物を破壊しようとしている様子を演出し、話題となった(撮影:梅谷秀司)

ファッションビルを運営するパルコは6月18日、2016年8月に一時閉店した「渋谷パルコ」を今年11月下旬にリニューアルオープンすることを発表した。ファッションや食品などの店舗フロアとオフィスフロアで構成する、複合高層ビルとして再スタートさせる。

「しゃにむにファッション提案を標榜してきた商業施設はパルコだけ」。同日開かれた施設概要に関する記者説明会の場でパルコの牧山浩三社長は、強みとしてきたファッション展開力を新生・渋谷パルコに再び注ぎ込む決意を語った。

市街地再開発事業のスキームを活用して建設中の新しい渋谷パルコは、地下3階・地上19階の高層ビルだ。そのうち地下1階から地上10階の一部までのフロアにパルコが入居し、上層階はオフィスフロアとなる。オフィス部分の保留床は、不動産大手のヒューリックが取得する予定だ。

「東京のファッションをギュッと詰めた」

新生パルコは1~5階に、ファッションを軸としたテナントを集める。ターゲットとする顧客層の年齢や性別は限定せず、定番のカジュアル系やモード系のアパレルから、ラグジュアリーブランドやロリータ系のファッションまで幅広くそろえる。

新生・渋谷パルコはファッションを軸としたテナントを集め、カジュアル系からロリータ系まで幅広くそろえる(写真:パルコ)

「今まで以上に真剣にファッションに取り組む」「世界的に見ても東京のファッションは多様性に富んで非常に面白いと評価されている。東京の面白いファッションがギュッと詰まったかたちになるよう、売り場を編集した」と、パルコの泉水隆常務執行役は強調する。

エンタメ機能も充実する。8階に演劇専用の「パルコ劇場」が入居し、6階には任天堂の国内初の直営ショップやポケモンセンターも誘致する。これらにより、インバウンドの売り上げ構成比率を従来の約2割から3割にまで引き上げる方針。年間テナント売上高は200億円(建て替え前の2015年度は153億円)を目指す。

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