狙うは1兆円。ユニクロ追う、43歳社長の野望 石川康晴氏クロスカンパニー社長に聞く

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──今後は。

多様な知恵を借りて、その時々に一つの方向にまとめるのが得意といえるかもしれない。ただ、感性頼みは年商1000億円まで。ここからは第2期創業の感覚が必要で、僕でない経営者もトップクラスの戦略が立てられるように、外部から知恵をもらえる仕組みを作っていく。

過去の創業者たちの生涯を見ると、40~50歳で感性が鈍ってきて、それとともに会社の業績も下がるというケースがしばしば見られる。僕自身は今43歳だが、ここから3年間の生き方は従来とは少し変えようと思っている。特に14年は、毎週、IT企業の経営者、トップ級の経営学者、第一線クリエーター、それに有力ビジネスコンサルタントに会うことにしている。その毎週の90分授業は重要なインプットになると思っている。

──将来像を数字で表すと……。

ざっくり言うと、「日中集中戦略」は既存ブランドで4000億円と考えている。今、9ブランドある。かつグループ会社・キャンが6ブランド持っている。この15のうち、日中集中戦略を取れるのは10。この10ブランドを成長エンジンにして、まず東京オリンピックの20年に2000億円、その次の10年でおそらく4000億円に到達するだろう。

実は14年に新規事業を立ち上げる予定だ。グローバル戦略の基盤として春と秋に新ブランドを投入する。同時に組織チェンジをして、欧米のファストファッションと戦うブランドを、2月の後半には発表できるだろう。これらで1兆円を目指す。ユニクロの次に大きな店舗でグローバルに打って出られる会社はたぶんうちしかいない。

『アース ミュージック&エコロジーの経営学』
日経トップリーダー 編 日経BP社 1575円 208ページ

塚田 紀史 東洋経済 記者

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つかだ のりふみ / Norifumi Tsukada

電気機器、金属製品などの業界を担当

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