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「池袋プリンス」ワンフロア丸ごと大改装の中身 「IKEPRI25」から見るキャラクター活用新戦略

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  • 中村 仁 跡見学園女子大学観光コミュニティ学部准教授
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今回のプロジェクト「IKEPRI25」はキャラクターコンテンツをフロア全体で活用。これは、今まで取り組んできた1室単位のコンセプトルームとは大きく異なり、フロア全体を活用することで、宿泊から滞在に大きく舵を切ることができる。作品は約3カ月ごとに入れ替える予定で、宿泊料金はほかのフロアの同タイプの部屋より5000円~6000円ほど高く設定されている。

同フロアの宿泊者は、宿泊する4種類のコンセプトルームだけでなく、フロア宿泊者のために用意された4つのラウンジを利用することができる。特定の作品のコンセプトフロアであるため、ラウンジでの宿泊者間の交流やキャラクターに扮するなど、コスプレをして利用することもできる。

クラブフロアと似ているが…

これまでに多くの高級ホテルで取り組まれているクラブフロア・クラブラウンジと似ているが、その提供するものは大きく違う。多くのホテルではクラブフロアなどの名称で一般の客室と差別化した高級化路線の客室を提供し、そのフロアは特別なカードキーがないと入ることすらできない場合もある。

また、これらの客室の宿泊者に限定したラウンジを用意し、軽食やさまざまなドリンクを提供することで、ホテルを単に宿泊先とするのではなく、中で楽しむ滞在先とするための取り組みが行われてきた。そのため、内装や提供する飲食物に居心地が左右されることから、より高級化する競争が行われてきた。

コンセプトルーム「黄金の間〜王たちの戯れ〜」(筆者撮影)

しかし、今回のコンセプトフロアはキャラクターを活用したさまざまな取り組みにより、これらの作品のファンに対して訴求する方法である。いわば万人向けの高級化の競争から、顧客を絞ったうえで、その顧客に対する高付加価値化を行った。

ただし、リスクもある。このプロジェクトでは1フロアを改装し、同フロア宿泊者のみのラウンジも提供する。部屋の内装も大きく変わるため、普通の客室として提供することは難しい。コラボする作品を変える度に改装費用などもかかるため、客室稼働をある程度維持することのできる大人気の作品とのコラボレーションが必須である。

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