不況だからこそ、競争力高めるIT投資の喚起を--野副州旦・富士通社長 

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--富士通シーメンスを完全子会社化し、目標の海外売上比率40%の達成が見えてきました。

当社のグローバル化には、システムから参入するのではなく、海外市場で戦える強いプロダクトが必要だが、今までは、北米や中国でものを売れ、と言っても販売する商品がなかった。今後は、ドイツで行っていたPCサーバの開発拠点と日本で行っていた日本向け商品の開発をドイツに一本化し、開発を効率化する。

また、従来は日本からグローバル市場を見ていたが、欧州でプロダクトをつくり、世界で同一の製品を販売するという環境が初めてできる。そうなれば、日本市場もワンオブゼムにすぎない。今やるべきことはサーバの中でも成長率が高い、IAサーバで何十万台、何百万台に近い販売をグローバルベースで共有することだ。現時点ではわずか25万台の販売数だが、50万台が目標。シーメンスは今後、富士通の大口顧客となる。ここで高い価値が提供できれば、他国での展開も狙っていける。

(鈴木雅幸、麻田真衣 撮影:梅谷秀司 =週刊東洋経済)

のぞえ・くにあき
1947年生まれ。福岡県出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、71年に富士通入社。89年より米国に駐在しワシントン事務局長として日米貿易摩擦交渉を担当するなど、海外経験が豊富。2002年に取締役。常務、副社長を経て08年6月に社長に就任。

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