日本各地を「急行」が走っていたあの頃の記憶 40年前は179本、合理化進み平成時代に消滅

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EF58形電気機関車が牽引する、10系客車を連ねた急行「銀河」(筆者撮影)

東海道本線では、東京―大阪間の寝台急行「銀河」が特筆されよう。1949年の運行開始時は旧型客車を使用していたが、その後特急用の20系客車をEF58形が牽引するようになり、東海道本線の花形急行として君臨した。「銀河」は夜行列車が次々と姿を消すなか2008年3月に廃止された。末期には24系寝台客車をEF65形1000番台が牽いて走っていたが、筆者が思うに20系客車の時代が最も華やかであったように感じる。

急行とともに客車列車そのものが車両の老朽化、分割民営化のあおりを受け次々と姿を消していく中、全国で最後まで残った定期急行は客車列車だった。青森―札幌間を結んでいた「はまなす」で、2016年3月に北海道新幹線の開業に伴い廃止され、ここにJRの急行列車、そして客車による定期列車の運行は幕を閉じた。

津々浦々を走った気動車急行

客車急行は長距離・夜行列車が多かったが、1956年に準急用気動車のキハ55形が新造され、さらに1961年に急行用のキハ58系が誕生すると本線からローカル線まで準急・急行が各地で走るようになった。

気動車による急行(準急)は電化された幹線からローカル線に乗り入れたり、ローカル線を渡り歩くように走ったりと、どこでも走行可能で連結や切り離しも自由という気動車の特徴を生かしたユニークな列車が多かった。

例えば急行「大社」は、名古屋と金沢を出発した列車が敦賀で併結して、小浜線、舞鶴線、宮津線、山陰本線を走破して出雲市(普通列車として大社線大社まで運転)に至る全長537.2km(名古屋発の場合)を走破する列車で、約11時間かけて日本海沿いをロングランした。

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