仕事のできない人は「勘」の力をわかってない 論理的思考は大事だがそれだけでも不十分だ
当然ながらそこではロジックが求められるので、左脳で考えることになる。そして、そののち実際に納得してもらうためには、彼らの感情すなわち右脳に働きかける必要がある。
はたして後天的に身につくのか?
内田氏が「右脳思考」の重要性を訴えることには、このような根拠があるのだ。確かにそれは納得のいく考え方であり、ビジネスのさまざまな領域において活用することができそうだ。
ただし気になるのは、「得手・不得手」の問題だ。生まれつき右脳力のある人であればいいのだが、一方にはそうでない人もいる。つまり、右脳力のなかでも「勘」は後天的に身につくのかという問題に突き当たるのである。
なぜなら「勘」「直感」などと呼ばれる右脳の力は生まれつきの部分があり、後天的に鍛えることは難しいのではないかとも思えるからだ。しかし、内田氏はそうは思わないのだという。
自らの「勘」を把握する
まずは自分がどんなことには勘が働き、どんなことには働かないのかを自覚しておくことが大切であり、それを踏まえたうえで、勘を鍛えていけばいいというのである。
そこでヒントになりそうなのは、「プライベートのやり方を仕事に活かす」という考え方だ。
プライベートの時間を過ごすとき、過去数カ月の活動履歴を調べたうえで「今週は勉強時間が足りないから3時間勉強しよう」などと考える人は少ない。
多くの場合は「ここしばらく勉強してないから、ぼちぼちやるか。でも、友だちともしばらく会ってないしな」というように右脳思考をするはずだ。その結果、「今日は遊びたいな」と思ったときに、心のどこかで「最近遊びすぎではないか」「少し勉強したほうがいい」というようにチェックが入ったりする。
右脳で考えて、左脳でチェックするというのが普通の行動パターンだということ。これを、仕事でも活かすべきだと内田氏は言うのだ。
確かにこれは、日々の仕事に追われ続ける中にあっては、なかなか気づきにくいことかもしれない。いずれにせよ、頭のなかをすっきりまとめ、仕事を効率化するためにも、意識しておく価値はありそうだ。
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