有楽町線「豊洲-住吉」延伸が先行しそうな事情 首都圏の新線・再開発計画、実現度には濃淡

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都は「6路線に優先順位などはない」(都市整備局都市基盤部交通企画課)と説明するものの、この中で実質的に頭一つ抜けている路線がある。昨年6月、都が地元の江東区に対し「年度内をメドに事業スキーム構築に取り組む」との方針を表明した東京8号線(有楽町線)豊洲─住吉間だ。

ほかの5路線は「事業スキームの構築はこれから」(都市整備局)という中で、8号線が2018年度内と期限を区切った形で進んでいるのは、「豊洲市場」の開場が背景にある。

江東区は築地市場の移転受け入れに当たって、土壌汚染対策、市場と一体化した観光拠点の整備、そして8号線延伸を含む「交通対策」の3つを条件とした。

だが、観光拠点整備をめぐる都の対応に区が反発。区議会の特別委員会は昨年6月、市場の10月開場延期を求める決議を検討するに至った。そこで都側が提示したのが、8号線延伸の「事業スキーム構築」だったのだ。

東京メトロの対応が課題

課題は建設費の負担割合、そして営業主体として想定している東京メトロの対応だ。8号線の延伸は東京メトロ東西線の混雑緩和に効果があるとされているが、これは東京メトロの収益減も意味する。東京メトロは新線を建設しない方針を掲げており、新線に協力を求められる場合も「経営に悪影響を及ぼさない範囲において行う」とのスタンスだ。

採算性などについては、国土交通省などの検討会がさらなる調査を進めている。事業スキームはこの結果も踏まえて判断される見通しだが、次回検討会の日程は「まだ調整中」(国交省)。はたして2018年度内に枠組みが固まるか。

同様に、2018年度内の枠組み決定が注目されているのが、JR東日本が計画する羽田空港アクセス線だ。昨年7月、JR東日本の深澤祐二社長はグループ経営ビジョン「変革2027」の説明会で「今年度中にスキームをはっきりさせたい」と述べ、早期開業に意欲を示した。

同社は開業目標年を示していないが、建設に当たっては環境アセスメントに約3年、工事施工に約7年を要する見込み。もし年度内にスキームが確定すれば、30年には開業できることになる。

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