コンビニで刺し身販売を拡充、活け締めした魚を翌日配送


 ファミリーマートが関東地区の280店で、コンビニ初の「生刺し身」販売に乗り出した。今年4月から、解凍した刺し身を販売していたが、より鮮度の高い商材に挑戦することで、中高年を中心とした客層へのアピールを強化する。

第1弾はカンパチ。甘エビとセットで458円という価格はコンビニにしては高価だが、売りはその鮮度だ。鹿児島で獲れたカンパチを生きたまま船で神奈川の加工工場に直送。店舗から発注があると、工場に設置されたいけすから出して活け締めにし、翌日午後には各店舗に配送する。

刺し身販売の実現に至るまでには、課題もあった。通常のチルド便は3~8℃で配送するが、刺し身は4℃以下で鮮度を保持しなければならない。開発当初は社内にも「本当にできるのか? 」という懸念の声もあったが、保冷剤で挟んだ専用の物流パックや、開閉式の陳列ケースを開発することでクリアした。カンパチに続いて、現在タイやヒラメも検討中だという。

また、今月26日からはフグ刺しにも挑戦する。下関から空輸し、都内20店で販売を予定。コンビニとはいえ「ハレの日の需要にも応えたい」と商品本部の木内智朗氏。今後も刺し身のラインアップをさらに拡充し、他社との差別化を図る方針だ。

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(田邉佳介 =週刊東洋経済)

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